1章 スーパーマリオブラザーズを分析


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1−1.圧倒的に違う何か


◆スーパーマリオブラザーズ

ゲームが好きな人なら、誰でも知っているでしょう。
日本だけで681万本、全世界で4000万本以上売れた
もはや伝説的なゲーム、スーパーマリオブラザーズです。

1985年9月13日の20年以上前に発売されたにも関わらず、
いまだにゲーム史上最大の発売本数を誇っています。

まずは、誰もが知るスーパーマリオを分析したいと思います。
このスーパーマリオの面白さを理解することができれば、
大ヒットするゲームを作る方法の手がかりになるからです。


◆何故、スーパーマリオは面白いのか?

何故、スーパーマリオは面白いのか?
それは様々な理由があります、一言では語れません。

ただ、スーパーマリオはその当時のゲームと比べて、
『圧倒的に違う何か』がたくさんありました。
だからこそ、全世界で記録的な大ヒットになったのです。


『圧倒的に違う何か』、このことが非常に重要です。
というのは、多くの人の注目を集める最大の理由になるからです。
多くの人の注目を集めるからこそ、大ヒットゲームになるわけです。

では、今回は『圧倒的に違う何か』の1つを語っていきたいと思います。


◆『圧倒的に違う何か』

大ヒットした理由の1つとして、『エンディング』が挙げられます。

その当時、ゲームとはエンディングがないゲームが大多数でした。
いわゆる、ステージ構成のゲームで無限ループするゲームです。
同じようなステージをずっと繰り返すゲームが主流だったのです。

あるいは、エンディングにたどりつけないゲームが大多数でした。
インターネットもなく、ゲーム情報誌もあまりない時代だったので、
ほとんどのゲームはエンディングまでたどりつくことはできませんでした。


しかし、スーパーマリオは違いました。
今から見ると、かなり難しいゲームのように感じられるかもしませんが、
ある程度努力すれば、エンディングにたどりつけるゲームだったのです。

スーパーマリオはゲームの情報を集めて、操作技能を習得さえすれば、
多くの人がエンディングまでたどりつくことができるゲームだったのです。
このことは多くの人にとって大きな喜び・歓喜になりました。


◆概念の差

その当時、ゲームとは製作者からの挑戦状という風潮がありました。
『どうだ、このゲームをクリアできるか?』
そのような意図を持った製作者からの遊び手への挑戦状です。

その結果、ゲームはとてつもなく難しくなりました。
もはやゲームではなく、嫌がらせに近いようなものさえもありました。
一部のマニアは喜び、一般人はついていけないといった状況だったのです。


しかし、スーパーマリオは他のゲームと違いました。
『どうぞ、このゲームで楽しんでください。』
そのような提案をしてきたのが、このスーパーマリオだったのです。

だからこそ、ゲームをあまり遊ばない人にも受け入れられたのです。
だからこそ、このゲームは世界的大ヒットを収めたのです。

この概念の差・考え方の違いがスーパーマリオの大ヒットの理由の1つです。


逆に考えれば、あなたが面白いゲーム、大ヒットするゲームを作りたいのならば、
今までの考えとは違う考え方でゲームを作ればいいのです。

ただし、奇をてらえばいい、他と違ってればいいという話でもありません。
遊び手が喜んでくれるような優れた発想のゲームこそが必要なのです。

まずは、今までにある常識を疑うことから始めてみるのはどうでしょうか?
大ヒットゲームとは、今までにある常識を吹き飛ばすゲームのことなのです。


今回のまとめ

1.スーパーマリオは他のゲームと比べて革命的な部分が色々とあった。

2.『圧倒的に違う何か』があれば、多くの注目を集めることができる。

3.新しい概念のゲームを作れば、面白いゲームになるだろう。



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